上司「もしもし?お前電話すんの遅いんだよぉぉ!もう昼だぞぉ?!先月の予算レポート早くおくれよ。もうできてんのか?あと30分以内に絶対おくれよ。」ガチャ、プープープー。
俺「え、今モスクワついたばっかりなんですけど(日本は昼かもしれないけど、こっちは早朝なんだよボケ)・・・・あれもう繋がってない。。。(コイツまじで腹立つ)」
程度の差はあれど、どの業界でも若手社会人なら必ず経験するであろうシーン。
「嫌いな(ムカつく)上司」とのコミュニケーション。あれ何なんでしょうね。
我々の人生ゲームは、自分を取り巻く人は99%いい人ばかり。
しかし、なぜ入社できたのか分からないレベルで絡みにくく、恐ろしいほどに自己中心的な年上の社員というのが高確率でいます。
各方面の友人に聞いても必ず1人はいます。
何故なんだろう!この現象にはすでに名前が付いているのではないかと疑うほど。
冗談はここまでにして、若い世代を代弁して言っときましょうか。
- 「なぜヤツらはそんなにも、厚顔無恥なのか?!」
- ではどうすれば、苦手なあの「ヤツ」と良い関係を築けるようになるのか?
- 人間関係で悩んで退職しようとしていた同期を救った「7つの習慣+@」の本質コレだ。
- +@=Inside Out (周りを変えるのではなく、自分が変われ)
- 習慣1:Be Proactive (主体的になれ)
- 習慣2:Begin with the End(常に自分がどうなりたいのか考えてから動け)
- 習慣3:Put first thing first(本当に必要なこと以外、一切やる必要なし)
- 習慣4:Think Win-Win (お互いに得する判断をせよ)
- 習慣5:Seek first to understand then to be understood(理解してはじめて、理解される)
- 習慣6: Synergize (第三案を採用してシナジー効果を生み出せ)
- 習慣7:Sharpen the Saw(武器を磨き続けろ)
- おわりに
「なぜヤツらはそんなにも、厚顔無恥なのか?!」
例えば
- 送ったはずのメールを読んでいなかったのにもかかわらず絶対に自分の非を認めない。
- 自分のミスは棚に上げるが、部下や同僚のミスに関しては鬼の首をとったかのように批判
- 仕事はできないが、全て世界は俺様を中心に回っている思考
- 自分より強い立場の人間には、異常なまでに媚びへつらう
- やたらカネに汚い
「ヤツら」一般が共通して兼ね備えている特徴と言ってよいでしょう。
不幸なことに、良心が残っている我々は
「待てよ、もしかしたら自分も悪いところがあるのでは?」と考えてしまいがちです。
結論からいうとその可能性も十分にあります。人の振り見て我が振り直せってやつですよね。
一方で、「ヤツ」にも良心が残っている場合に限り、努力次第でかなり良好な関係を築くことが出来ます。
事実、私の場合、当初自分の事を目の敵にしてくる、人と割りと良好な(周りから見ても)関係を築いています。
不思議なもので、あんなに嫌っていた「ヤツ」でも、良好な人間関係を築けるようになれば気にならなくなるものです。
以前は、顔をみるだけで不愉快✩殴りたい✩という感情がありましたが、今はありません。
ではどうすれば、苦手なあの「ヤツ」と良い関係を築けるようになるのか?
世界的ベストセラー、スティーブン・R・コヴィー博士によって書かれた名著中の名著といわれる『7つの習慣(原題:The 7 Habits of Highly Effective People)』が参考になります。
本書は全世界で2000万部以上売れているそう。
最も有名な成功哲学本の一つといえるでしょう。
高校生の時、原書を力試しに読破しようと挑戦しましたが見事に挫折した記憶があります。
大学生になり、何とかリベンジを果たしました。
しかし、結局は英語で読もうが日本語で読もうが、エッセンス(本質)を掴んで実践できなければ意味が無いのです。
あなたが「嫌な上司」と良好な関係を築くつもりが無い場合でも、「おーなるほど」と納得できる部分も大いにあるかと思うので、豊かな人生の糧を蓄えるつもりで是非読んでみてください。
とはいえ[voice icon=”https://jpenglish.com/wp-content/uploads/2016/09/suitsuit.jpg” name=”あなた” type=”l big”]忙しすぎて、こんな分厚い本読んでられないんだけど[/voice]
というのが本音でしょう。
なので、わざわざ7つの習慣を読まなくても良いように分かりやすく、使える形を意識してまとめました。
実生活に活かせる(つまり苦手な人と接するストレスを軽減する方法)をまとめました。
悩みというのは対処法が分かっていれば、だいぶ楽になるものです。
解決策というのはあるのです。
絶対に解決できないものならば・・・わざわざ脳は悩みません。
人間関係で悩んで退職しようとしていた同期を救った「7つの習慣+@」の本質コレだ。
生活の中に下記の「7つの習慣+@」を意識すれば、流行りの自己啓発本をこれ以上読む必要はないです。
確固たる判断の軸さえできれば、人間関係について悩む時間が大幅に減ります。
実際、同期入社の悩める同僚に以下の事を教えてあげたらとても役に立ったようです。
何と御礼にお昼をごちそうになってしまったこともあります。
(人間関係の悩みで会社を辞めようか真剣に悩んでいた時期だったそう)
それでは始めてきます。
本当に役立つ瞬間がきます。
一回で全てを覚えきることは難しいので、よく携帯する手帳等にメモするのをお勧めします。
+@=Inside Out (周りを変えるのではなく、自分が変われ)
よく引き寄せの法則とかいろんな法則名で説明されていますが、一言で言えばこういうことです。
現在の状況、環境を作り出しているのはすべて自分。
つまり自分さえ変われば、周りは変わっていきます。
逆に、世界が勝手に変わることを期待していても、自分だけが置いてけぼりの愚痴こぼしになるだけ。
習慣1:Be Proactive (主体的になれ)
これは、分かりやすくいえば「理性的に考えて行動せよ」ということです。
人間って周囲の環境に反応して、やりたくないことをやっている瞬間は物凄くIQが下がります。
モヤモヤした気分を瞬間的に解消するために、怒鳴り声をあげたりした時。
あとで必ず「しまった・・・なんであんなこと言ってしまったんだろう?」と後悔したことがあるはずです。
周りからみれば確実にアホに見られています。
そうならないためのコツは、冷静さを失いそうなときに、特定のポーズをとって落ち着くことです。
例えば私は、頭に血が登ってムカーっとなってしまう瞬間に、両手をお祈りするような形で胸の前に当てる瞑想のポーズをするようにしています。
そうすると、このポーズをとったときは「落ち着きなさい」と無意識の司令が出るため、本当に落ち着くことができます。
つまり、普段から普段からイライラしていれば、そういう性格に後天的になってしまうのです。
逆に普段から落ち着いて、トラブルの時でも理性的に判断して行動できるように心がけていれば、相手からも安心して信頼できる人だと思われるようになります。
習慣2:Begin with the End(常に自分がどうなりたいのか考えてから動け)
1953年に米Yale大学の卒業生の一部を対象に、で面白い実験が行われました。
「あなたは今明確な人生の目標をもっていますか?もっているのならそれはどんな目標ですか?」というアンケートを取ったのです。その結果、3%の人しか応えられなれなかったそうです。
この話には続きがあります。それから20年後の調査で判明したことです。当時アンケートに明確な目標をもって書き込んだ3%の人間はアンケート対象者全体の財産の95%を持っていたそうです。
ただ言われたことを淡々とこなす日常は楽です。
しかし、それでは決して幸福にはなれません。
なぜなら、自分の欲しいものが分からなければ(文字化して定義づけることができなければ)、
いつまでたってもぼんやりとした目標や、他人から植え付けられた偽物の価値観に染まったゴールのために動き続けることになります。
極端な事をいえば、どんなに他人から嫌われようが、あなたの確固たる目標に関係ないのであれば気にする必要もないのです。
習慣3:Put first thing first(本当に必要なこと以外、一切やる必要なし)
最近ミニマリストとか、エッセンシャル思考なんて言葉で形容される生き方に近いかもしれません。
一人の人間は複数にいくつものことをできません。
だから、一年に1つテーマを決めて生きれば、とっても有意義なものになります。
「今年は、年収500万円は確保して愛する人ひとり養うくらいなら問題ないくらいまで経済力をつけよう。とか、来年は、がむしゃらに頑張った分の不摂生をやめるために健康に生きるようにするために、オーガニック食を中心に過ごそう。再来年は・・・・」みたいにざっくりと文字化して、人生の方向を決めましょう。
そうしなければ、ただでさえ流されやすい日本人(私も含めて)はゴールの決まらない迷路をさまようように、時間を浪費しながら生きてしまうでしょう。
というわけで、あなたが今集中すべき本当に大切なことに時間を投下してください。
他人とのコミュニケーションが生活の多くを占めている場合は、最初の内は付き合い悪いなとか言われるかもしれませんが、信念を話せば分かってくれる人がほとんどですよ。
気持よく自分の人生に集中しましょう。
習慣4:Think Win-Win (お互いに得する判断をせよ)
自分のことばかり考えて、「こいつから何か搾り取ってやろう」なんてことを普段から考えている人は少ないですが、結果的に無意識にこんな行動をとってしまっている人は大勢います。
それが人間ってものです。
そうすると必ず、バランスが崩れ何か良からぬ事が起こります。
Lose-Winの関係は絶対に長期的に続くことはありません。
歴史的にも証明されています。
石油利権を確保しようとしたアングロ・イラニアン石油の末路。
奴隷を利用した農業の末おきた紛争の末路。
個人の人間関係の例までをあげればキリがりません。
一方が不利になる約束とか習慣なんて続かないんですから最初から断ればよいのです。
または、状況が変わればビシっと断ったり、交渉すればよいのです。
その結果、ある程度の衝突が起きたとしても、それは「いつか起きなければならなかった、起こるべくして起きた衝突」なのですから、しっかり解決しましょう。
その際に上で述べた、「Be proactive」, 「Begin with the end」, 「Put first thing first」を忘れずに。
習慣5:Seek first to understand then to be understood(理解してはじめて、理解される)
習慣4の「Think win-win」を実現し、最優先事項を優先できるあなたの思い通りの人生を歩むためには、相手を理解することが必須です。
固い信頼を築きたければ、または良好な関係を継続したければ、同じ目標をもって努力できる関係でなければなりません。
これまで、ものすごく大きな喧嘩や、スレ違いを経験したあとに、相手と歩み寄った瞬間ありますか?
ちなみにそのとき、自然と涙が出て来ませんでしたか?
人は、「ああ、この人は自分の事を分かってくれている。」を感じた瞬間に、なんともいえない満たされた気分になります。これは浄化の涙といわれていて、わだかまりが一気にドバーっと流れていく感じといえばイメージつきやすいでしょうか。
逆に言えば、「バカヤロー!お前はだからアホなんだよ。少しは考えろボケがー」みたいなことを言い放って、言い争いに勝った気分になることがありますが、これが一番最悪です。
なぜなら、そんな酷いことを言われた相手は傷づいて、あなたを恨んだままですし、そんなセリフを放ったあなたも「なんだか気分が悪い。」と思ったままだからです。
だから、どんなに意味不明なことを言われても、普段の行動は勿論
相手のタイミングを見計らい、ふたりきりで話し合います。
- 何故そのようなことを言うのか?(もしかしたら、相手にとってはそれは自然なコミュニケーションかもしれない)
- 実は自分は実はそう言われて非常に悩んでいる。できれば、(理想の状態を提案して)こうしたい
- そのためには、ここが問題になっているので自分も出来る限り努力する。だから協力して欲しいのだがどうか?
を最低限相互理解のために話し合います。
習慣6: Synergize (第三案を採用してシナジー効果を生み出せ)
習慣4の「Think win-win」に似ている部分もありますが、他人の案に折れて妥協するのではなく第三の案を考えだせということです。
そうすれば想像もしなかった大きな成果を得る事になります。
私が新卒で入った時に関係があまり良くなかった上司Zの話をしましょう。
Z氏はいつも私に「私がする必要のない雑務=無意味な内容のレポート提出」を押し付けてくる人でした。
大半は自分で調べればすぐ解決することなので、それが嫌でしょうがなかった私は、なぜそうなるのか相談しました。
そしてかえってきた言葉は「それが若手のしごとだから」と古ぼけた非論理的な回答。
当初はその意見一辺倒で、とりあってすらくれませんでした。(まじでこういう人いるんですよ)
なかなか話しても相手にされないので、自分の得意な分野のレポートの内容をこれでもかというくらい濃く解説して、自分で電話でZ氏に内容の解説までしていると、
ある日彼から「もうわかった。そこまで出来るやつならレポートはやらなくて良い。」という回答が返ってきたのです。
後々分かったことですが、「こいつはできるやつかどうか見極めてやろう」というテストを私に知らせず行っていたのが事の真相でした。
すぐに無意味な雑務から解放され、自分の仕事環境がよくなったことは言うまでもありません。
更にオマケつきで、「あの気難しいZ氏に、こんな早く認められたあいつはなんか凄くないか?」という評判まで立っていたそうです。
ここから学べるのは、相手の要求に屈せず、自分から行動を起こして第三の案を提案し、相手の態度を変化させるような状況を自分で作っていかなければならないといいうことです。
習慣7:Sharpen the Saw(武器を磨き続けろ)
ここまで述べてきた、習慣を意識した上で、日々自分の武器を磨き続けろ!
というのが最後の習慣7です。
これらの習慣を効率よく回すために日々
- 自分の為すべきこと(時間を配分すべきミッション)
- 自分の体(健康管理)
- 自分の脳(読書、知識、積むべき経験)
- 周りの環境(参加するべきコミュニティ:社会)
で最適な行動を取れているか、定期的に見直し、維持していかなければならないよということです。
なんなく過ごしていては、自分望む成果を手に入れるまでに時間がかかります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
自己啓発系の本って読めばなんでもない様な内容でしょう。少なくとも私はそう思います。
簡単で当たり前。けど実際に応用するとなると頭を使わなきゃいけない。
そんな感覚を持てるのは「挑戦しようと努力している」者だけに与えられる特権です。
自分のいる場所で最大限のパフォーマンスを発揮し、上記の習慣を参考にして望み通りの人生を歩んでいきましょう。
それじゃあお互い、今日も自分の持ち場で頑張りましょう。