このサイトの目的とプロフィール

はじめましてこのHPを運営しているキースと申します。

 このサイトの目的

  • TOEIC900点を取るために必要な英語の基礎力の付け方。
  • TOEIC900点をとった後にやるべき勉強法の方向性
  • 英語以外の言語を習得する際にも非常に役に立つ第二言語習得理論(Second Language Acquisition)の知識

の3つに関連する情報をメインにお届けしていきます。

 

 自己紹介

キースは約20年前に日本人の両親の元で生まれました。

幼いころからヨーグルトが大好きでヨーグルトばっかり食べていた子供だったそうです。

小さな頃からサッカー、野球、バレーなどの球技が大好きで今でも週末に続けています。

初めての外国人との出会い

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小学1年生の時に、ケニア出身のミュージシャンが学校を訪ねて特別授業をしてくれました。その時に、訳もわからずに体を動かしながら意味の分からないスワヒリ語の歌を口ずさみながらダンスした体験がとても楽しかったのを覚えています。ちなみにその時に歌った歌は『Jambo Bwana(ジャンボ ボワナ)』 ケニアでとっても有名な歌です。

【歌詞】恐ろしいほどシンプルな歌詞で、愛着がわきます。日本語訳は下にあります。

Jambo Jambo Bwana (ジャンボ ジャンボ ブワナ)
Habari Gani? (ハバリ ガニ?)
Mzuri Sana (ムズリ サナ)
Wageni (ワゲニ)
Wakaribishwa (ワカリビシュワ)
Kenya Yetu (ケニア イェトゥ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
* くりかえし

Kenya Nchi Nzuri (ケニア ンチ ンズリ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Ya Kupendeza (ンチ ヤ クペンデザ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Ya Maajabu (ンチ ヤ マアジャブ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)
Nchi Yenye Amani (ンチ イェンイェ アマニ)
Hakuna Matata (ハクナ マタタ)

●日本語訳

こんにちは こんにちは だんな様
お元気ですか?
大変元気です
お客様
ようこそいらっしゃいました
私たちの国 ケニアへ
大丈夫です!

ケニアは、素晴らしい国です
大丈夫です
ケニアは、美しい国です
大丈夫です
ケニアは、感動がたくさん国です
大丈夫です
ケニアは、平和な国です
大丈夫です

こんな感じで、この頃から漠然と外国語を覚えることに対してプラスのイメージを抱いていました。

2002日韓ワールドカップ

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キースの小学校が日韓ワールドカップに出場する国の選手たちを応援するイベントに招待されて直接現地のサポーターとスタジアムの前で肩を組んで応援歌を歌った記憶があります。

この時もわけも分からず歌詞を丸暗記してサポーターとワイワイ騒ぎながら歌を歌いました。4年に一度のサッカーワールドカップの雰囲気を肌で感じました。ちなみに。その時に歌った歌はタイトルがわからなくて探すことが出来ませんでした。。。

詐欺にあう

中学校に入り、特にやりたいこともなかった自分は毎日サッカーをしていれば幸せだったのが、ひょんなことから音楽にも興味をもちました。そのきっかけとは当時のMTVチャンネルから流れてきた英語の曲でした。メロディーが心地よくてその時、英語の勉強をすることに少しだけ興味を持ち始めました。その歌はこんな感じ。10代の男の子が好きになりそうなキャッチーなメロディーですね。

というわけで、Good Charlotteにハマっていた自分はある日彼らのバンドTシャツを買おうとネットで彼らのTシャツを取り扱っているショップを探し出し、ためたお小遣い3000円を突っ込んだわけです。

しかし・・待てど待てど商品が届かない。。直輸入だかなんだか知りませんが一ヶ月以上商品が届かないので不安は募る一方。そこで注文したショップのウェブサイトにいってみると・・・・消えてました(泣)。

そのまま何の知識もない自分はお小遣いを全て失い、茫然自失としていました。後日ショップに関して検索していると他にも被害者が数人いたみたいでした。

この事件がキッカケで自分で英語を学んで仲介業者を通さずにTシャツをゲットできるようになろうという発想が生まれ、それまで真面目にやっていなかった英語の勉強を始めることになります・・・

初めはトントン拍子だった

こうしてTシャツ事件から、英語学習へのモチベーションが高まっていた私はたまたま校内で開催される英語の例文暗記大会で優勝することを目標に勉強に取り組みました。そして、

メルマガで面白おかしく話していますが、奇跡が起きて見事学年で一位を取ることができました。ちなみに帰国子女の友人も同じ点数で一位でした。

初めての挫折

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そんな感じで英語の勉強をまじめにやって結果を出してロケットスタートをきることができた私は、調子に乗り始めていました。”これだけ勉強したんだからかなり実力は伸びているんじゃないか?”なんて思っていたんですね。高校生になった直後くらいにアメリカからうちの学校に留学生が来たんです。確か名前は・・・エミリーちゃん。

ランチタイムの時間を見計らって、何か喋ろうと彼女に話しかけました。 

するとどうなったと思います?通じないんですね。相手がマジで何言っているのか分からない。かろうじて単語はポロポロ拾えるんですが文章全体で何をいっているのかが分からないし、本場アメリカ人の英語が全然わからないんです。なんだか凹んでしまって、その時に食べた昼ご飯のパンと牛乳の味は忘れられません。

それから英語が少し嫌いに・・

なんとなく外国語ができたら格好良いなんてイメージを持っていた自分でしたが、留学生との会話の続かなさ、理解できなさにショックを受けて次第に他の科目に時間を割くようになります。当時はなんとなくお医者さんになりたいな~なんて考えていたのでまんべんなく色んな教科を勉強しなければいけなかったのですが、なんとなく英語を遠ざけるようになってしまいました。いま考えるとその原因は・・・・

1得意だと思っていた英語が留学生に通じずショックを受けたから

2そもそも体系的に言語を学習する知識を知らなかったから

この2つが原因でした。

大学受験に失敗

Photo illustration by Mindy Ricketts

人生の目標も定まらず、国立大の医学部に現役合格する可能性も非常に低かったので思い切って文転して一番自分が受かりそうな偏差値の私立大学、そして無謀にも英語ができなければ受からない国立の外国語大学を第一志望として受験しましたがあえなく玉砕。キースの人生は暗黒時代へと突入していきます。

浪人時代に出会った一冊の本

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浪人時代もなんとなく勉強はしていたのですが、どうも身が入らない。予備校にもいってみましたが心の底からやる気が起きない。

「外国語は暗記するもの」
「子供の頃に覚えなきゃもう身に付けることは不可能」
なんていう間違った思いみがどこかにあったからなのかもしれません。

ですが、授業中に教室を抜けだして立ち読みをしに訪れた紀伊國屋で出会った一冊が僕の人生を大きく変えました。

その本のタイトルは
『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書) 』

●インプット理論

●アウトプット仮説

●フォーカス・オン・フォーム

みたいに見たこと無い外国語の学習理論がいっぱい並んでいました。

英語の実力さえ爆発的に伸ばすことができれば、第一志望に合格可能な当時の自分は衝撃をうけました。

SLA(Second Language Acquisition:第二言語習得理論)という、科学的な外国語習得理論という学問があるなんて知らなかったんですから。

このSLAをの考え方の通りに直感的に外国語の実力を伸ばすことが出来ればなんて明るい未来がまっているんだろうとワクワクしていました。

 徹底的に調べる

それから今まで自分が持っていた語学学習に関する常識をリセットして、第二外国語習得に関する情報を調べあさりました。

学習計画も一新して半年間一心不乱に勉強に打ち込むようになったのです。振り返ればあの時は、勉強しかしていませんでした。すると・・・・徐々に結果が出て

浪人中の秋に行われた早慶模試というのでA判定をゲットしました。1413人中12位なんて今までの自分からすれば信じられないような結果でした。

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その後も順調に勉強を続け、見事、受験した早稲田大学国際教養学部と東京外国語大学に2校とも合格することができました。

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 巷でCMを売っているような極端な学習理論の怪しさも分かるように

大学に入り、第二言語習得理論の勉強も趣味で続けていました。外国語の習得を科学的に検証した文献を知れば知るほど、赤ちゃんのように英語を勉強するべきだという極端な主張が間違っている理由も理屈で説明できるようになり、新しく始めようと思った第二外国語もどのように勉強すればいいのか方向性が見えてきました。できる人は

「別にそんなことしなくても、勉強のやり方なんて直感的に分かるじゃん」

と言いますが、すべての人がそうじゃないんですよね。

以前ボランティアで日系ペルー人の子どもたちに日本語を教えていたことがありますが、彼らのような若い子でさえ言語習得に相当苦労をしています。

第二外国語習得理論を理解することで、誤解を恐れずに言えば、外国語に触れるという行為を通じて無理に「暗記しよう」と思わずに勉強することで結果的に言語の実力が上達するようになってきます。

家庭教師としても重宝されて時給が●000円に

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しっかりと外国語の科学的な学習理論を学ぶことによって再現性のある教え方ができるようになりますので、家庭教師(塾講師)としても非常に重宝されました。なんせ効果のでる指導法で教えて上げることができ実際に成績を上げることができるので、生徒のママ友の間で口コミで私の評判が広まり、一時期は時給4000~9000円で家庭教師をしていました。

例)なぜオトナが赤ちゃんのように言語を学んでも思うように実力が伸びないのか?

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理由は以下の通りです。

●外国語を学習することは、暗記することではないから。

単語帳を丸暗記すれば正しい英語がスラスラはなせるようになるという幻想を私達は学生時代に植え付けられています。

ですが、冷静に考えて単語帳を一字一句丸暗記するなんて不可能ですし、仮にネイティブであっても不可能でしょう。

我々日本人だって日本語を話す時に、どこかで決められた完璧な文法、言葉遣いに従って一字一句話しているわけありません。

ですので、確かに語彙力を増やすことは重要ですが、この本を暗記すれば英語が話せるようになる~みたいな極端な考え方は

以前のキースのような英語に挫折した難民を増やすだけです。

●自分のレベルを無視して難しいリスニング素材ばっかり聞いても意味が無いから。

たとえば、これまでの第二言語習得理論の研究では、自分の言語レベルより少し簡単で、未知の語レベルの音声や文章を大量にインプットすることで外国語の能力が向上することが分かっています。

詳しはメルマガ内ですべて説明しますが、「これはかなり簡単すぎじゃないかな・・・」っていうレベルの素材を大量にインプットすることで何となく覚えていた知識とか、まだ習っていないけど文脈で判断することができる物が増えていきます。これが”英語の感覚”が身につくという事です。

※複数の帰国子女の友人が「文法問題はなんでそうなるのかわからないけど、感覚的に絶対に合っている選択肢が分かる」と言っているのもこの”英語の感覚”が身についているためでしょう。

 

自分の場合、昔はcutという動詞の過去形はcuttedだと思ってテストに書いていましたが、その後多くの英語をインプットするにつれて、

cuttedなんて形は存在せず、cutの過去形はcutしかないということが感覚的に分かるようになってきました。これも”英語の感覚”が身についた1つの例です。

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「外国語を勉強している人は自分の頭の中で自分なりのルールを確立して効率よく暗記しようとしています」

これ何気なく書いてますけど、凄いことです。一切聞いたことも無いはずの、cuttedという形を、勝手に若かりし頃のキースは「他の動詞の過去形は-edがついているからcutの過去形も同じ形なんじゃないか?」と仮説を立てて、架空の動詞cuttedをでっちあげていたのです。

ある意味クリエイティブといえるでしょう。

このように言語学習者は、自分なりのルールをつくりあげて勉強しているという事が分かってきたので、

簡単な言葉だけを使って大量にインプットをさせれば勝手に言語ができるようになるんじゃないか?

という仮説をもとに60年代のカナダのケベック州でフランス語で全ての授業を行うイマージョン教育という物が行われるようになりました。

 結果は

確かに授業中も授業外の時間も目標言語が使われる事で、生徒のフランス語レベル向上はしました。

しかし一方で、細かい文法はマスターできておらず正確なフランス語をマスターできていない子も多く生まれたそうです。

 なぜこのような事が起こったのか?

それは、インプット(主にリスニング・リーディング)は、細かい知識がなくても何となく文脈で理解することができる一方で、アウトプット(スピーキング・ライティング)はネイティブでさえしっかりと勉強をしなくては身に付けることができない知識が多くあるからです。

 

例えば。今からキースが一度も行ったことの無い国(例えばケニア)にいって、スワヒリ語を0からインプットだけで学んでも、数ヶ月も暮らせば何となくどのようなシチュエーションでどんな言葉を使えば良いのかを学ぶことが出来るでしょう。なんとなく意味はわかるからです。

 ですが、正確にスワヒリ語を操るためには、語学学校にいったり、現地の大学にいったりして文法だったり、正確なスワヒリ語の知識をつめ込まなければ決して自分で文章を組み立てて話せるようにならないでしょう。

正確なアウトプットをするためには、大量にインプットをし続けるだけではいけないのです。

私達だって、小学校になったら学校にいきますよね。そこで「国語」というものを学びます。ひらがな・カタカナ・漢字、そして敬語。これらはネイティブの私達でさえ、独学ではホイホイと簡単には身に付けることのできない知識です。

というわけで、正しい外国語を身につけるにあたって必要なのは・・・大量のインプット+正確なアウトプットをするための知識です。

そのために「語彙力」も必要ですし、「文法」も必要なのです。

 外国語を学ぶのに必要なのは次の3つを抑えることです。

1意味 2形 3機能 が重要になってきます。

どういうことか解説します。

友人の留学生が日本語を学んで最もびっくりした事の1つに相手に「土産」を渡すときのセリフがあると言っていました。

私達日本人は、礼儀として「これ・・つまらないものですが」といって相手にお土産を渡す文化があります。

これを分解してみると

1意味(meaning)・・・ 「つまらないものですが」を直接的に捉えると、「価値がないもの」という風に考えられます。

2形(form)・・・つまる+ない+もの(という文法なんでしょうか?私は日本語教師ではないので詳しくはわかりません)

3機能(function)・・・「つまらないものですが」と日本人がお土産を手渡す時には、実は”I hope you like it(気に入ってくれるといいんだけど。あなたにとっていい物をもってきたよ)という気持ちが隠されているわけです。 日本んの「謙遜」の文化を感じますね。婉曲的な表現が好まれますからね。

このように外国語というのは、場面に応じて「意味・形・機能」の3つをしっかり押さえていないと使えないのです。

日本に留学してきた留学生が、日本人の友だちにプレゼントを渡す時に「これプレゼントだよ」って渡すこともできるし、「つまらないものですが」と言って渡すことできるのであれば、その人は非常に語学学習センスがあるといえますよね。

語学学習というのは「へぇ~そうだったんだ」という気付きを得る瞬間の積み重ねによって上達します

それは実際にその国にいって経験することなのかもしれないし、留学せずに海外ドラマをみて現地の文化を疑似体験して学ぶのかもしれないし、ノンネイティブ用の本や教材、スクールにいって学ぶことなのかもしれません。

自分もは非英語圏の国に留学しましたが、「へぇ~そうだったんだ」の瞬間を増やせば増やすほど語学力が向上していくことを身を持って体感しました。

 これから、「へぇーそうだったんだ」という気付きを積み重ねて外国語学習を面白く続けながら実力アップをするために必要な情報を順次アップしていきますのでお楽しみにしていて下さい。

 

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