◯◯で時給が1万円になったので居酒屋バイトをやめた時のハナシ

商社マンの英語学習法

あれは大学生の時。生活費を稼ぐために下宿先の近くの居酒屋でバイトをしてたときの話です。

「マスター、ビール2つと唐揚げお願いしまーす」とか言って、時給千円で働いていました。お客さんとも近い距離で話せたので割と楽しかったのですが難点はやっぱり労働時間の長さです。

一日4時間働いて4千円ゲット。(大学の授業等々他のことに時間をとられるので)週に3、4回が限界なので入ってくるお金は月に5万円弱。

書籍を大量に購入したり、留学資金を貯めていたこともあり、あの頃は正直あまりお金に余裕がありませんでした。よくカップラーメンに大量の炒めもやしを乗っけて腹を満たしていました。

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ある日、そのバイト先でひょんなことから知り合いの人の息子さんの家庭教師の仕事のオファーを頂いたので二つ返事でOKし、本当に一生懸命指導しました。

実は前に一度だけ知り合いの受験を控えた男の子の家庭教師をやったことがあったので、割と自信もありましたが、逆にこちらが多くのことを学ばせて貰ったという気持ちになれるくらいでした。(本気で取り組めば、学び内容も濃くなるものですね。)

一年後、幸運にも指導が功を奏したのか、その生徒は第一志望の高校に合格し、英語の成績は学年トップになりました。そこから僕の人生は第一回目のピークを迎えます。

指導していた子が見違えるほど楽しく勉強やるようになった結果、成績がガンガン伸ばして第一志望に受かったため、なぜか噂が広まって「生徒のやる気が爆発する合格請負人の先生」として、某地域のママ友の間で密かなブームとなってしまったのです。

その結果奇跡が起きました。 一端の英語の家庭教師の癖に、全盛期は時給1万円という破格の条件で働いていました。

時給一万円の理由はこうです。たまたま指導させて頂いていた生徒さんの親御さんが開業医というお金持ちの家庭だったので、大学生にしては破格の待遇で雇ってもらえたのです。

後に彼も見事に国立大医学部に合格し、待遇に見合う成果を出せたのかなと思いホッとしました。(もし落ちてたら今頃片腕が無くなっていたかもしれません。)

というブラックジョークは置いといて、

なぜママ友の間でキースはそんな人気になったのか?

答えは単純で、「生徒が勝手に勉強したくなるように、誘導するのが得意だったから」と言えます。

催眠術みたいな事をするわけじゃありません。生徒が進んで「勉強したくなるような」情報や、考え方を脳内にインストールしてあげるのです。

まず、生徒に対して「そんなやり方が間違っている」とか「そんなやり方じゃ効果なんか出るはずがない。なぜなら・・・」等の上から目線の意見は言いませんでした。(以外と無意識でやっている人も多いコレが)。

だって、いきなり自分の信念や、勉強法を否定されたら嫌な気分になるのは当たり前です。自分がそんな事されたら、その時点で心を閉ざしたくなります。

生徒の立場にたって考えてみます。無理矢理勉強させられるために、親が家庭教師とかいう人を連れて来て、「さて、英語の勉強をしようね♪」とか言われたら・・・窓から突き落としたくなるかもしれません。

まずは仲良くなるために、学校であった「楽しい話」とか、学校が嫌いなら「趣味の話」とか、「好きな子の話」とかを生徒に自分で喋ってもらいます。

好きな事なら、彼ら彼女らは本当に楽しそうに話してくれます。少しだけ心を開いてくれる瞬間です。

そして徐々に話を勉強に関連する方向に持っていきます。

「学校の授業本当に楽しい?」とか、「勉強ってぶっちゃけめんどくさくない?」等の質問をして生徒の本音と、問題点を引き出していきます。

すると、たいてい心を開いてくれていれば例えば「英語の◯◯先生の授業がつまらない」とか「関係代名詞とかいうのが良くわからない」とか「勉強する意味無いじゃん」「英語出来るようになりたいけど、どうすればいいかわからない」みたいに不満を漏らしてくれます。

仲が深まれば、真剣に悩みを相談できる奴として信頼してくれるようになります。

そうなれば、こちらも責任重大。彼らの人生を好転させるために、全力取り組みます。

彼らが勉強に対して抱いている不満や問題点を、可視化してカリキュラムを作成し、どうしたらワクワクして目標達成まで走れるか?

を考えてロードマップを作るのが僕の仕事の1つでした。

キースの教え子に、「バスケが大好きだけど、英語が大嫌い」なF君という生徒がいました。

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F君は本当にバスケットが好きで、部屋全面にNBAのチームポスター(確かレイカーズ)が貼ってありました。

一方で、F君君は勉強が死ぬほど嫌いでした。特に英語。数学の成績は良いけど英語は放置しすぎで、いよいよ進級が危うくなってきたので、母親が最後の手段として僕に家庭教師を依頼してきたという流れでした。

結論から言うと、彼は米国の大学に進学しました。英語の成績オール1だったF君は、キースの指導によって外国語が大好きになり、結果的に海をわたってエンジニアリングの勉強をすることになったのでした。

確かに、教材選定から何からお手伝いしましたがキースがやったことはただ1つ。

外国語学習に関する理論を分かりやすく教えただけです。

もっと詳しく言えば、F君と一緒に

「外国語学習に関する理論がどのように変わって来たのか?」という歴史

をF君にも分かるように面白おかしく噛み砕いて解説しただけでした。

 

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