第二言語習得理論(SLA)との出会い
私は20年弱、地方で日本人と両親のもとで日本語を母語として育ち、ひょんな事から浪人時代にそれまで得意ではなかった英語が周りより少しだけできるようになったのがきっかけで、片田舎の高校から都内の某国立大学に進学することになった普通の日本男子です。
過去を振り返ってみると、幸運にも様々な人に助けられこれまで知らなかったことを多く学んでいく中で、
第二言語習得理論(Second Language Acquisition)についての知識を得たことは大きかったといえます。
きっかけ
プロフィールでも書いたんですが、話を整理するためにもう一度書きます。
18の春。大学受験に失敗し、失意の中浪人生活を送っていた時「言語を学ぶために何か役に立つ本はないかなー」という気持ちで、
本屋(紀伊國屋)にふらっと立ち寄ったのがきっかけでした。そこである本を手に取りました。その本のタイトルは・・・
『外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書) 』
浪人時代もなんとなく勉強はしていたのですが、どうも身が入らないんですよね。
予備校にもいってみましたが成績があがる気がしなくてやる気が起きないのです。やる気がおきない原因に
・「外国語は暗記するもの」
・「子供の頃に覚えなきゃもう身に付けることはなんだかんだ言って不可能」
なんていう間違った思いこみが頭の片隅にあったからなのかもしれません。
ですが、授業中に教室を抜けだして立ち読みをしに訪れた紀伊國屋で出会ったこの一冊が僕の人生を大きく変えました。
そこには聞いたことも無い外国語学習理論の専門用語がズラッと並んでいました。でも読んでみたらこれがまた面白いんです。
ついに見つけた。これならいけるかもしれない。
当時は、まるで砂漠の中に自分しか知らないオアシスをみつけたような気分でした。
SLA(Second Language Acquisition:第二言語習得理論)という、科学的な外国語習得理論を研究する学問があるなんて知りませんでしたし、
英語の実力さえ爆発的に伸ばすことができれば、第一志望に合格可能だった当時の自分にはそれくらい大きな衝撃だったのです。
「SLAをの考え方の通りに直感的に外国語の実力を伸ばすことが出来れば・・・ふふふなんて明るい未来がまっているんだろう」とワクワクしていました。
約一年後、その直感は見事に当たることになります。
第一志望の大学に全て合格できた
これがきっかけで真剣に勉強するようになり、英語の成績が急激に伸び(通ってた某大手予備校では一位にもなりました)、
大学入学後は、本格的に第二言語習得に関する専門書や論文、関連文献を読み漁り、独自の指導カリキュラムを作成して独習していました。
ですが、家庭教師をしていた時に、それをメソッド化して指導に応用した所、自分が思っている以上に生徒さんからの評判がよく実績が出たので数年前に、それをマニュアル化してネット上で配布してみた所、反響があったんです。
その時のマニュアルに従って学習してくれた人からは、
・「本当に学年一位とれました」(中学3年・男性)
・「留学に必要な条件をクリアできたので今年からNY州立大学に留学することになりました」(大学2年・女性)
・「還暦を越えてスペイン語、ポルトガル語を学び始めて、今回楽しく南米に短期移住して憧れの音楽グループで演奏させてもらうことになりました。」(62歳・男性)
等のメールをたくさん頂きました。
何より一番うれしかったのは、クレームが一件も無かったことです。皆成果を出し、満足してくれていたのでしょう。
そして、その時僕は確信した事があります。それは・・・
外国語学習というのは「計算ずく」でやるものだ
という事です。
英語に関して言えば、少なくとも世の中で求められているような「日常会話を難なくこなせるようになる」とか、「TOEIC900レベル」なら計算ずくで達成できるからです。
僕が前回作成した外国語学習方法に本腰を入れ取り組まれた方も、見事に自分が満足するレベルの外国語を身に付けていました。
しかも、外国語学習が得意になれば、必然的に好きになる度合いが増して、学習に投下する時間が増えるので、言語運用能力も伸びていくという正のループに入ることができます。
というわけで、「あのマニュアルがそんなに役立つなら、本気で第二言語習得理論(Second Language Acquisition)についてのマニュアルを作ってみよーじゃないか」と思い、今回文献収集も含め数百時間費やして完成させました。
以前の自分を揶揄するようですが、誰が書いたか分からない、殆どネット上のアクセス数集めのために書かれているに等しい専門性のない記事を読んで勉強した気になっていた経験があるならば参考になるはずです。
このレポートで、あなたの全ての外国語学習の問題が解決すると明言!・・・・・はできませんが、自信はあるので是非あなたの目で読んで確かめて頂ければと思います。
つづく・・・
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