リーマンの退職金制度(確定拠出年金:通称401k)がヤバすぎる件。450万損するケースって?

リーマンの退職金制度(確定拠出年金:通称401k)がヤバすぎる件・・450万損するケースって? 新社会人の資産運用

タイトルがやや煽り気味になってしまいましたが、60歳になるまで運用したお金を引き出す事ができない401kという制度があります。

 これは、企業が我々従業員の老後の生活資金の運用をやめて、お金だけ拠出するから「あとは自分で、定期預金するなり、保険商品買うなり、投資信託で株式運用するなり債券運用するなり頑張ってくれや」というシステムです。

 ※「掛け金」と「運用益」に課税はされないという「もうあとは個人でちゃんとやってくれや」というシステムなんですね。

もう老後不安とか下流老人とかマスコミから煽られに煽られている 若社会人の私たちは、無表情で淡々と事実を確認して打つ手を確認していくのみです。(悲)

ただ、知っていれば長いスパンで、数百万円単位で得する情報もあります。

新卒で就職してサラリーマンになって初めて知ったのは、退職金の制度は3つに分かれてる(3階建)になっているということでした。 

  • 所属している企業でサラリーマンとして働いていく
  • 転職することになった
  • 会社を辞めて独立することになった
いづれのステージにいても、知っておいた方が良いことの概要だけでも把握しておけば不安な感情が解消されると思うので、確定拠出年金について、備忘も兼ねてサクッとまとめました。

退職金制度を把握してないで450万円大損する奴!

日本人として生まれて、そこそこ高学歴で一流企業に入社した人生を送ることになったA君。
 
「はっはは、高収入だぜー俺。」と世間知らずで余裕かまして運用サボってたら大損するかも。
なぜでしょう。
 
基本的に、年金制度ってこうなってます。 
  • 1階部分:国民年金(=全国民が加入する公的年金制度。基礎年金とも呼ばれる。)
  • 2階部分:厚生年金(=会社員、公務員の公的年金制度のこと。)
  • 3階部分:企業年金(=会社員の私的年金制度のこと。個人で運用に責任を負う確定拠出年金だと、毎月の給料に反映されて退職金を前払いしてもらえるパターンと、60歳になるまで引き出すことのできない退職一時金のパターンがあります。後者は非課税。)
この、三回建部分の、確定拠出年金、基本的には60歳になってからしか給付(受け取れない)されないんです。

例えば年利5%で100万円を運用し続けたとしたら、非課税で35年後には550万円になってるんだけど、それを銀行口座に預けっぱなしだとほぼ利息もつかない。簡単にいうと450万円損するわけです。

450万円あればタイで大富豪の暮らしができますよ

 結構怖くないですか?そう言えば

「450万円あればタイで大富豪の暮らしができますよ。」

とタイの専門家の大学教授のが言っていました。

60歳になってから給付されると思ったら、まだ五年待たなきゃならないパターンもあり得ます。

確定拠出年金の給付パターンは4つです。 

  1. 「老齢給付金」:原則60歳以降、70歳まで(一時金形式でもらう場合は退職所得控除適用、もしくは年金形式でもらう場合は公的年金等控除が適用される=雑所得)
  2. 「障害給付金」:特定の障害になった時にもらえる(一時金形式、もしくは年金形式でもらえる。いづれも課税はされない。)
  3. 「死亡一時金」:亡くなたら一時金としてもらえる(なんと相続税の課税対象www)
  4. 「脱退一時金」:これは詳しくは後述しますが、一時所得として課税対象です。

我々が無事老人になり「ワシも60歳になったから確定拠出年金の給付じゃ」と思ってたらもらえないパターンもあり得ます。

なぜでしょう?

現状60歳になるまで10年以上確定拠出年金制度に加入していれば、60歳から給付する権利があります。

 ですが、加入期間(実績)が10年を区切りに2年毎減って行くごとに、給付する年齢は一年間後ろ倒しになります。

 つまり加入期間が「10年未満〜8年以上」だと61歳からの給付開始となるのです。(加入期間が8年未満〜6年以上だと、62歳から給付開始・・)

 会社辞めたり、転職したり、自分で起業したらどうなるの?

 簡単です。

  • 転職先に確定拠出年金あり→「企業型」の加入者として運用を継続します。
  • 転職先に確定拠出年金なし&確定給付年金・厚生年金基金などのいわゆる他の企業年金もなし(orあなたが自営業者か学生か無職になった場合)→自分で掛け金を拠出して「個人型」の加入者として運用を継続するか、掛け金の拠出をストップして「運営指図者」になります。
  • 転職先に確定拠出年金はないけど、確定給付年金・厚生年金基金などのいわゆる他の企業年金がありorあなたが専業主婦、専業主夫、公務員や私学教職員、海外転出して国民年金第一号被保険者資格を失った人、または保険料の免除や猶予を受けている場合)→確定拠出年金の掛け金は拠出できず「運用指図者」として残ったお金で残りの運用を行うのみです。

「60まで待てんわ。確定拠出年金を一回脱退(やめたい)時に今まで積み立ててきたお金が欲しいんです」という場合は

そんな時は、絶対に離職・転職する時に手続きを行いましょう。

なんの手続きも行わないで半年放置すると、国民年金基金連合会という会に移管されて、シンプルにいうと損する仕組みなっていますのでご注意を。

 パターン1:転職先に確定拠出年金がなくて、他の企業年金もない場合(また無職か学生か自営業になった場合)

「運用指図者」として24ヶ月経過して、掛け金の拠出期間が1ヶ月以上36ヶ月以下である場合、または請求時の積立金が25万円以下なら、「個人型」として離職・または転職後2年以内に請求するルールです。

 パターン2:転職先に確定拠出年金がないが、他の企業年金はある場合(または専業主夫・主婦、公務員)

掛け金の拠出期間が1ヶ月以上で36ヶ月以下である、または請求時の積立金が50万円以下なら、「個人型」として離職・または転職後2年以内に請求するルールです。

確定拠出年金やるならちゃんと運用した方が得する&精神衛生上GOOD。

これは自戒を込めて言います。

基本的に、確定拠出年金は60歳になるまで引き出せないのですから、長期運用していくことが必須です。

 上述した通り、下手したら何百万、何千万というレベルで損することも得することもあり得るという前提に立って他書なりとも運用成功率を高めるために知識のインプットにお金を使うことはしておくことは、合理的な投資だと思うのでこれ買いました。

『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理』

 1973年の初版以来、全米累計150万部を超え、投資の名著として絶賛されるベスト&ロングセラー。
本書の主張は「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなもの。
なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、明確なデータを示して論じている。
過去のデータを鑑み、アクティブファンドの長期リターンが市場平均を下回ることを証明し、「猿がダーツで選んだポートフォリオを運用するのと等しい」とこき下ろすあたりは、読んでいて痛快かつ明快。

硬派な内容でありながら、数式はほとんどなく、グラフや表を多用しており、初心者にも理解しやすい。間抜けなテクニカル分析手法や、チューリップからITに至るバブルの話など、読み物としても面白く読める。 

 

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※インデックス(パッシブ)運用とはその市場の平均値と同じような動きを目指して行う運用手法です。

 ※それに対して、「市場の平均値に勝ってやるぜ。」ことを目指す運用をアクティブ運用といいます。

この本は前者のインデックス(パッシブ)運用=投資を推奨しています。

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これを読んでおけば余計な、株式投資に関する甘言に騙されることもなくなるのでは。

ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理



  P.S 運用商品を選ぶ際に気をつけるのは、「販売手数料」「信託報酬」「信託財産留保額」の3つ

  1. 「販売手数料」・・・確定拠出年金では通常かからない。
  2.  「信託報酬」・・・運用中にかかる手数料です。信託している財産から毎日差し引かれますw(どの会社の確定拠出年金システムを使っているかによってこの信託報酬も差がでます。コスト複利を考えると、長い目で見ると結構な額になります。)
  3. 「信託財産留保額」・・・購入もしくは売却時にかかる費用です。

放置しておくと恐ろしいことになるかも。

大手都市銀行の預金利息なんてないようなものですし、フツーのサラリーマンでも主体的に運用を本格的に考えねばならない時代になりました。

投資は余ったお金でやればストレスフリーなんですが、この401k(確定拠出年金)に関しては会社に所属していて、組織が導入していれば避けて通れない投資みたいなものですから、休日一日使って運用方針しっかりと決めた方が長いめえ見てお得ですね。 

ま、それとは別に稼ぎたければ道はいろいとろとあるので、会社内だけに目を向けずマーケット感覚を養って楽しく経済的に不安のない人生をささっと目指していきましょう。

こういう運用とか投資とか何もわからない人にオススメの教材

>>確定拠出年金の概要と運用方針についてはこれが分かりやすかったです。作者の叶さん(東大工学部卒)とは直接お話したこともあり信頼できる方です。

東大工学部卒が、コスパの良い人生を歩むための基礎を教えてくれます。

確定拠出年金

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