トランプ大統領とヒラリー大統領で中東の何が変わるのか?!

トランプとヒラリー 商社マンの国際論

いよいよ、明日に迫った米国大統領選挙!

いやーいよいよですね。

今回の米大統領選挙は、従来の保守派とリベラル派が勝負のポイントではありません。

エリート派(既得権益層、白人富裕層、金融バブル産業、軍産複合体)

VS

一般庶民派(低収入層、移民、これまでのエリート支配の政治にうんざりしている層)

の代理戦争なのです。

戦争といえば、アメリカ、米といえば戦争というほどイメージが定着しているアメリカですが、それもそのはず。
国全体がミリタリーコンプレックス(軍産複合体)システムで動いていますので、定期的に戦争をし、武器を売らなければ商売あがったりなのです。
引き続き悲惨な戦いが繰り広げられているシリアの内戦では、ロシア・イラン・シリア政府連合軍を主導のグループが優
勢と言われておりますが、まだ決着が付いていません。
ヒラリーが大統領になったら、結局またアサド政権を打倒するために、湾岸諸国・ISIS・反政府軍に財政・武器供与をして戦いを続けていくのでしょうか。
そんな混迷を極める中東情勢について、「モサド」の通称で有名な、イスラエル諜報特務庁関連(イスラエルの情報機関)のウェブサイトデブカ・ファイル紙が、先日予測を発表しました。
トランプ勝利の場合と、ヒラリー勝利の場合の、国際情勢の変化(特に中東政治)についてです。
備忘のために書き留めておきます。
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ヒラリー大統領が誕生した場合の米国の中東戦略

  •  ロシアは、シリアとイラクで勢力を拡大する。
  • (地中海への海軍軍備増強も、ヒラリーが大統領となった場合の準備の一環)
  • プーチン露大統領は、民主党派が行なっていた反ロシアキャンペーン(トランプとプーチンが友人であり、ヒラリーに不利な選挙展開とするために民主党全国委員会Democratic National Committeeのメールをロシアの諜報機関がクラックしたという主張)をすぐに許すことは無い。 
  • プーチン露大統領は彼の名声や評価にかかわるようなことに関しては非常に敏感(彼の出身母体であるKGB関連の諜報機関批判となればなおさら。
  • 米露間の中東地域での対立が激化
  •  シリア反政府軍(ISIS含)は、ヒラリークリントンの武器供与と資金提供を頼りにしている。(オバマ現大統領と対照的な対応だ。)
  • したがって、シリア反政府軍はその日が実現するのを辛抱強く待っている。
  • 現状では、ロシア軍の支援をうけているシリア政府軍&イラン軍と比べ、不利な状況に立たされている。
  • 反乱軍は、「ヒラリーはバシャールアサド(シリア大統領)を追放したい&ロシアのシリア政策に反抗する為に反政府軍を育てたい」とヒラリーの見立てを推測している。この点に関しては、ヒラリーは湾岸諸国のスンニ派国家からの支援をとりつけることで解決すると見ている。
  •  シリア反政府軍(ISIS含)は米露間の対立が激化すればするほど、自分達にとって有利な状況になると考えている。
  •  ヒラリークリントンはイラン問題というジレンマを抱えている。
  • イランの開発に関する包括的な協定に合意した米国とイラン。ヒラリーはイランとの関係を深めたいと考えているが、そうすればするほど、スンニ派湾岸諸国との親密度が低下してしまう。
  •  ヒラリー大統領になれば、イラン側はロシア、中国とのつながりを切ってまで米国側につくことはないと悟り、オバマ政権時に傷のついたイスラエルとの関係を修復しようとする。

 

トランプ大統領が誕生した場合の米国の中東戦略

  • トランプ米大統領とプーチン露大統領は中国を誘ってサミットを開催し、中東を含め新たな世界秩序構築のための各国の勢力範囲を決めに動くだろう。
  • サミットは経済的な連携も視野にいれた、世界中の市場を繋げる目論見をもったものになる。トランプはロシア、中国の指導者に対して米国の利益に繋がるような条件を突きつけるだろう。
  • 以前から繰り返し述べているように、中東でのISIS殲滅作戦をロシアとイランに任せるだろう。いずれにしても、トランプの政策アドバイザーの退役軍人Michael T. Flynnは、オバマ政権での外交政策の結果としてロシア派が制圧間近だという見方をしている。
  • しかし、このトランプの政策は湾岸諸国とイスラエルを敵に回すものだ。湾岸諸国とイスラエルは、ロシアの傘下に入ってイランが中東市域で急激に影響力を拡大していることを非常に脅威に感じている。
  •  この中東地域のパワーバランスの均衡調整に関しては、トランプとイランの間で話し合いが持たれるはずだ。場合によっては両国で合意したイランの開発に関する包括的な協定の破棄の可能性も考えられる。そうなると米-イランの間で中東の覇権に関しての大きな対決が待っている。
  • 決定的に重要なのはイラン側は自発的に協定を破棄することも可能だということだ。
  • トランプ大統領就任一年目に、これまでのサウジアラビアとの間で築き上げてきた軍事、経済間の連携が崩壊しはじめる。特に原油価格の問題は要注目。
  • 米国とサウジアラビアの連携は、故フランクリンルーズベルト大統領と故イブンサウード国王の代に始まった(71年前)。  
  • デブカ・ファイル紙のサウジアラビアの専門家は、いつつかの難局を経て、トランプとサルマン国王は共通の利害が一致するフィールドを発見し、関係を強化するであろうと推測している。
  • つまり、サウジアラビアとの関係修復は、オバマ大統領&ヒラリークリントン国務長官時にもたらされた米ーサウジ間の関係悪化を改善し、トランプ大統領がイスラエルのネタニヤフ首相がロシアのプーチン大統領と親密な関係を築こうとするのを防ぐ狙いがある。
 
(元ネタ)Clinton and Trump offer diverse ME scenarios
http://www.debka.com/article/25751/Clinton-and-Trump-offer-diverse-ME-scenarios

ヒラリーでもトランプでも大変化がおきる

[voice icon=”https://jpenglish.com/wp-content/uploads/2016/11/trump.jpg” name=”トランプ” type=”icon_blue”]

NAFTA中止。WTO脱退!TPP反対!トランプは中国からの輸入品に45%、メキシコからの輸入品に35%、の関税をかけるぞー![/voice]

とゴリゴリの保護貿易主義政策を打ち出そうとしています。

草の根の一般大衆の票を獲得しようとしているのですが、こうした保護貿易政策で米国内では約500万人規模の失業者が出て景気後退を促進するという研究データが出てます。

Assessing Trade Agendas in the US Presidential Campaign
Republican candidate Donald J.

ですがトランプは、ヒラリーと対照的に・・・富裕層優遇の税制改革制度もウチだしています。出来レースのエリート支配はぶっこわせーといいつつも、富裕層優遇税制策。ビジネスマンっすね。

何かを得るためには、何かを捨てねばならない。

さて、明日米国民はどんな未来に票を託すんでしょう。

とにかく、気になります。さて明日を楽しみにして眠りにつきます。

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