- 時間もかからず
- 努力もしなくて良くて
- お金もかからない
そんな夢のような英語(外国語)学習法があるのですが。
という嘘の宣伝文句を何度も見聞きしてきた。
おわかりのように、「そのように見せた方が売れやすく、耳を傾けてもらいやすいので」マーケティングの一環として某英会話スクールや、某なんとかラーニングは宣伝しているのが実情です。
調度良い機会なのですし、日本の外国語学習/英語学習業界を取り巻く矛盾について思っている事、解決法を書きます。
「聞き流すだけで英語(外国語)は身につかない」なんて3秒考えれば分かる
1.英語(日本語以外の言語)の母語話者っだって言語習得に多くの時間とお金と努力を投下している
我々はネイティブスピーカーとして胸を張れるレベルの「日本語力」を赤ん坊の頃から数十年かけて習得してきました。
日本語以外の言語(例えば英語)が母語の人も同様に、「ネイティブスピーカーです」といえるレベルに持って行くまでに、赤ん坊の頃から膨大な時間を投下してるじゃないですか。
学習言語に触れる年齢によって習得度が違うという研究事実はありますが、そもそもそういった事実を無視して「すぐに」「簡単に」「お金がかからない」なんて嘘ばかり宣伝して、一切の時間投資と努力を放棄して外国語習得を目指すように誘導するなんて馬鹿げています。
2.どうやって学習していけば良いのか分からない?
今はネットで情報収集すれば、いくらでも学問的に実証された学習方法が出てきます。
ちなみに私は日本という国に生まれて、義務教育を受けてきました。
中学校1年生の時に習った英語の先生(おばちゃん)は、英語のネイティブスピーカーの先生と喋ることを避けていました。
彼女の授業スタイルは「教室に入ってきて、教科書の英文を黒板に書き写して、それを解説する」それだけ。
余りにも退屈で当時中学生だった僕は、一切授業に集中することは無くなりました。
「教師」という資格を持っている人間が「授業らしきもの」をして、それをじっと耐え続けて受けることが「英語」の勉強という物だと、私は一時期信じこまされていました。
残念無念。
- 何故その外国語力が必要なのか?
- どのような学習法・学習理論が効率的なのか?
- いつまでに、どのくらいの力を身けたいのか?
このあたりを明確にできていないから、昔の私は何となく実力不足のおばさんの授業を受けて、人生の時間を無駄にしていました。
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その意味で「どの手順で、どのように外国語を勉強すれば良いのか」を学問的に研究した「第二言語習得理論」の知識を知れたことは、大変費用対効果の良い投資でした。
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3.そもそも音韻体系が違うので脳が自然に受け入れられない
カタカナ英語語、なんて言葉があるくらいなので予想がつくかと思いますが、英語は日本語とは「異なる音」で構成されている言語です。
ですから、幼いころから英語(またはその他の外国語)に触れて脳にその音を認識させておかなければ、英語では単語によって全く違う音で発音される「a」という文字も、日本語では「あ」という1つの音で表すだけで片付けてしまったりするので、いつまでたってもヘンテコリンな発音が直らないなんて事が多発します。
まとめ:第二言語習得理論という学問知識
語学なんてただのツールでしかないし、一生ネイティブスピーカーと完全に同レベルの言語運用能力をのみつける事を目標とすべき人はごく僅かでしょう。
だからこそ中学生以上の子供~大人が英語(外国語)を身につけるためには、その言語を使いこなすためのメソッド(学習理論)を理解して取り組むことが、結局は一番の近道だと感じます。
一流のアスリートになりたければ、どの分野であれ必死にトレーニングを積むように、外国語をある程度高いレベルで使う位こなせるようになるには、「第二言語習得理論」という学問に触れておくのもオススメです。
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